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研究代表者らは、白金族元素の触媒用途以外の産業的・工業的機能性の開拓に挑戦してきた。その過程で2009年に合成したペロブスカイト型結晶構造を持つオスミウム酸化物が、室温より高い温度（約140 ℃）でスレーター転移と思われる稀有な相転移を示すことを見出した。本課題では、継続的にその相転移の詳細と転移機構の解明、および関連物質・周辺物質の開拓を進めた。代表的な研究成果として、史上最強のスピン－フォノン結合を中性子線非弾性散乱実験によって見出した。この成果は、オスミウムだけでなく、他の白金族元素も高機能性材料の開拓に有用なことを示唆している。
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