本研究では海洋バイオマス中の大型藻類から、複数のクリーン燃料をカスケード生産するための基盤技術を開発した。アオサからのバイオエタノール原料であるグルコース生成に関しては180℃の希硫酸が収率80%以上と効果的であった。ホンダワラの油化では、350℃の条件において、亜臨界水や超臨界プロパノール等に比べてギ酸水溶液が油分収率向上に適していた。ホンダワラのガス化・水素製造に関してはアルカリ触媒存在下、高圧過熱水蒸気を用いると700℃でガス化率は93%まで上昇し、有機物1g当たり1.7Lの水素が生成した。
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