超小型人工衛星、例えば大阪工業大学プロイテレス衛星2号機の動力飛行を可能にする,高総インパルス発生パルスプラズマスラスタ(PPT)システムの開発を目指した。大電力化によりプロイテレス衛星1号機用PPTと比べて約16倍のインパルスビットの向上を確認できた。インパルスビットは最大2,415 μNs,マスショットは最大731 μg/shotであった。高総インパルス発生用多放電室型PPTで発生した誘発問題を新型多放電室PPTの設計によって解決した。PPUと2台の単放電室型PPTを用いた放電室の切り替え実験を行い,それぞれの選択した放電室でのイグニッション放電を確認し,システム開発の目途が立った。
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