Fe(II)感受性蛍光物質RhoNox-1の塗膜下腐食検知能力を評価した.その結果,RhoNox-1がエポキシ塗料アミン系硬化剤との事前発光を生じないこと,アノード部の増大蛍光を塗膜上からの測定できることが確認でき,.続いて2次元セルオートマトン塗膜損傷解析手法を開発しバラストタンク上部腐食環境下の塗装鋼板の塗膜損傷・腐食減耗一貫解析を初めて実現した.開発手法の有効性は,従来鋼およびバラストタンク用耐食鋼で作成したスクライブ塗装鋼板の実船暴露・複合サイクル腐食試験結果と解析結果を比較して検証した.さらに,解析結果に基づいて耐食鋼の塗装劣化抑制効果の発現メカニズムについて論じた.
|