国際海事機関IMO(International Maritime Organization)において,今後の国際基準の策定の鍵になる2002年に制定されたFSA(Formal Safety Assessment)ガイドラインを補完し,船舶の設計,運航に関わる安全対策の検討のためのリスクアセスメント法の確立を目指し,操船時の人的過誤を人間の認知・情報処理理論によるモデルの構築を図り,海難事故のデータベースの構築・作成からリスク解析と安全対策の費用対効果の評価に至るまで,ベイジアンネットワークを基に構築した人的過誤モデルを基に一貫したリスク評価法の構築の検討と適用の検討を行った。
|