舶用ディーゼルエンジンの排ガス処理技術として,高濃度な微粒子(PM)を高効率除去するシステムを開発した。排ガス中のPMは捕集した後,集じん電極より再飛散現象が発生し,集じん率の低下を招く。ホール型ESPはこの再飛散を抑制するために開発した。集じん率の経時変化によりホール開口率の影響や,最適な電極形状を検討した。 DBDリアクタでは,オゾンや酸素ラジカルなどが生成し,より低い温度でPMを連続的に酸化燃焼させる。このDBDと酸化触媒によるハイブリッド処理により,PM燃焼効率が向上することを確認した。また,海水を用いるスクラバーを開発し,海水のアルカリ化により,高効率化を図った。
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