研究課題
脱ユビキチン化酵素、LAMP2を基軸にしたオートファジー系が直接的・選択的に脂質代謝に関わることをみいだしたので、本研究では、そのメカニズムを明らかにするとともに、我々の見いだした制御系が高次脳機能発現にどのように関わるのか、その神経回路学的基盤はなにか、について明らかにする。併せて、脂質代謝におけるオートファジーシステムとユビキチンシステムの相互連携、新たな脂質代謝制御機構と不飽和脂肪酸組成の関連性を追求する。昨年度LAMP2Cが核酸代謝に関わることを見いだしたが、今年度はLAMP2Cが核酸の受容体として機能し、その結合にはLAMP2C上のアミノ酸配列が関わることを明らかにした。また、オートファジーにおける核酸輸送体についての解析を開始した。他方、マウスにおいて摂餌中の不飽和脂肪酸の構成比が脳内の不飽和脂肪酸の構成比に影響し、不安様行動に影響することを見いだしたが、その分子機序に内在性カンナビノイド受容体が関わることを明らかにした。
2: おおむね順調に進展している
細胞生物学的解析において新規の発見が行われており、遺伝子操作動物についても解析を開始した。
最終年度となるため研究成果のまとめを実施する。
次年度において遺伝子操作動物の作製と解析が予定されており、その費用を確保した。
モデル動物の作製、飼育等に差額分を支出する。
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Biochem Biophys Res Commun.
巻: 印刷中 ページ: 印刷中
10.1016/j.bbrc.2015.03.025.
Neuropsychopharmacol.
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10.1038/npp.2014.32.