研究課題/領域番号 |
25290029
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 独立行政法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
桑原 知子 独立行政法人産業技術総合研究所, 幹細胞工学研究センター, 主任研究員 (90358391)
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研究分担者 |
武政 徹 筑波大学, 体育系, 教授 (50236501)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 幹細胞 / 神経 / 糖尿病 |
研究概要 |
成体の脳内では、限られた領域に存在する神経幹細胞から、恒常的な「神経新生」が生涯に渡って持続する。糖尿病下では膵臓の内分泌細胞のβ細胞のみならず、脳内神経細胞の変性・細胞死による機能低下が起きるが、この際、未分化幹細胞からの神経新生も著しく減退する。しかしその分子機序については未解明な部分が非常に多い。 そこで我々はこれまで、膵臓内分泌系と脳神経系間で保持された共通する分子機構について解析を進め、脳神経系の機能解析に焦点を絞り、糖尿病病態下の神経幹細胞制御の分子機構を解明することを目的とした研究を行った。 糖尿病ラットの病態進行に合わせ、誘導後5日後、2週間後、2ヶ月後、6ヶ月後の4時点において海馬および嗅球の成体神経幹細胞を樹立した。樹立したin vitro幹細胞培養系で、Wnt3/Wnt3a神経新生促進因子について詳細な機能解析を行い、分子機序と各因子の相関性を調べた。さらに脳機能を測定するための行動解析試験も行い、個体の認知機能、分子機序と糖尿病との関連性について解析を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
計画通り実験が進み、論文投稿まで行えた。
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今後の研究の推進方策 |
今後はさらに神経新生を左右する各ファクターについてin vivoでの機能解析を2、3年目に行う。過剰発現系とノックダウン系を組み合わせたレンチウイルス導入によって、糖尿病時に機能低下した神経幹細胞の活性化について調べる。
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次年度の研究費の使用計画 |
動物実験の必要性と継続実験が当初より長期化し、補助員雇用費用や諸実験物品費などに充てる次年度使用額が生じた。 使用計画としては、研究補助員の費用(動物実験の補助員雇用)や諸実験に必要な物品費(動物実験に関する消耗品等)に使用する予定である。
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