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2016 年度 実績報告書

標的細胞中で発現しない非コードRNA遺伝子をトラップする手法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 25290034
研究機関奈良先端科学技術大学院大学

研究代表者

石田 靖雅  奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 准教授 (10221756)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2017-03-31
キーワード遺伝子トラップ / ES細胞 / 長鎖非コードRNA / NMD
研究実績の概要

私たちの先行研究で用いたNMD抑制エレメントを改良し(RNAのレベルで形成される高次構造をより強いものにした)、トラップ・ベクター内のNEOの下流に組み込み、マウスES細胞を用いて遺伝子トラップを実施した。その結果、NEO部分とトラップされた遺伝子の融合型mRNAではNMDが回避されていることを確認することができた。さらに、トラップされた遺伝子の中に、従来よりも高頻度にlncRNA遺伝子(候補)が含まれることを確認することができた。平成28年度には、この完成した改良型ベクターを用いて重点的に遺伝子トラップを行い、トラップされたlncRNA遺伝子(候補)の発現パターンを解析した。既知遺伝子とは異なり、本研究で着目するlncRNA遺伝子には、関連するESTが存在しないことも多いため、米国NCBIのUniGeneデータベースなどを利用して、マウス体内における発現パターンを類推することは、予想通り難しかった。そのため、候補遺伝子ごとにPCR用プライマーを設計してRT-PCRを行い、発現部位を解析する必要があった。トラップされたlncRNA遺伝子(候補)の中には、RNAレベルの発現が確認できないものも存在した。トラップされたlncRNA遺伝子(候補)のうち、免疫系組織(胸腺、脾臓、リンパ節など)や神経系組織(脳や脊髄など)で特異的に発現するものを選別し、定法に従いノックアウトマウスを作製する、という当初の予定であったが、これまでのところ、免疫系組織や神経系組織に高度に限局した発現パターンを示すlncRNA遺伝子(候補)がトラップされたES細胞クローンは樹立されていない。今後はさらに遺伝子トラップ実験を追加して、そのようなES細胞クローンの樹立を目指す必要がある。

現在までの達成度 (段落)

28年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

28年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2016

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] CIBZ Regulates Mesodermal and Cardiac Differentiation of by Suppressing T and Mesp1 Expression in Mouse Embryonic Stem Cells2016

    • 著者名/発表者名
      Kotoku T, Kosaka K, Nishio M, Ishida Y, Kawaichi M, Matsuda E
    • 雑誌名

      Scientific Reports

      巻: 6 ページ: 34188

    • DOI

      10.1038/srep34188

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [学会発表] PD-1とがん、そして自己と非自己の識別2016

    • 著者名/発表者名
      石田靖雅
    • 学会等名
      第104回 日本肺癌学会関西支部学術集会
    • 発表場所
      薬業年金会館、大阪府大阪市
    • 年月日
      2016-07-16
    • 招待講演

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公開日: 2018-01-16  

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