研究課題
1)我々は、PITT法を用いて、Cre-loxP組換えによる時期組織特異的な発現とDox誘導型発現を同時に可能とするTgマウス作製法の確立を目指している。具体的には、TRE-CAG-loxP-eGFP-pA-loxP-lacZ-rox-IRES-tTR/KRAB-pA(アリル2)配列をRosa26座位に有するTgマウスを作製し、Cre発現マウスと交配してloxP間が除去されたTRE-CAG-loxP-lacZ-rox-IRES-tTR/KRAB-pA(アリル3)マウスについてDox誘導型発現の有無を検証する予定であった。実際にアリル2の前段階であるTRE-CAG-loxP-eGFP-pA-loxP-lacZ-rox-loxP-tdTomato-rox-IRES-tTR/KRAB-pA(アリル1)を有するマウスを得ることに成功したが、このマウスからアリル2マウスを得ることができなかった。その理由は、Dre発現マウスが6月以降出産をせず、次世代が得られなかったためである。最近当該マウスが出産したため、引き続き進める予定である。2)最近はCRISPR法で任意の座位へのノックインが可能になったものの、未だ5kb以上の配列の挿入は困難である。一方、PITT法では15kbくらいまでの挿入に成功していることから、大きな配列の挿入にはPITT法が適していると言える。しかし、これまでPITT法で挿入可能な遺伝子座位はRosa26のみであった。そこで、変異loxPやattP等のタグをHprt座位上流にノックインすることを計画した。短い配列の挿入はCRISPR系が適していると考え、タグを含むssDNAをCRISPR関連核酸と混合して受精卵に注入した。20匹の仔が得られたためタイピングを行ったところ、複数のssDNA挿入胚が得られたものの、残念ながら、全てにおいて挿入配列が正確ではなかった。残念ながら繁殖効率等の問題により予定通りに進められなかったものの、PITT法に関する論文を複数発表することができた。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2016 2015 その他
すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (4件) (うち国際共著 3件、 査読あり 4件、 オープンアクセス 3件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件) 備考 (1件)
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