研究課題
基盤研究(B)
胃癌の治療標的分子探索を目的とし、難治進行胃癌218症例の全トランスクリプトーム解析を行なった。腫瘍含量の低い胃癌手術検体に考慮した融合遺伝子予測条件を設定し、214症例において1つ以上の融合遺伝子候補を予測した。約400種類の融合遺伝子候補を選出してRT-PCR/直接シークエンス法による検証実験を行ない、230種類の融合遺伝子の発現を確認した。RETキナーゼ融合遺伝子など治療標的分子候補として有望な4つの新規融合遺伝子を見出した。未分化難治胃癌で見つかったRETキナーゼ融合遺伝子がNIH3T3形質転換能とヌードマウス腫瘍形成能を示し、RETキナーゼ阻害剤により増殖阻害を受けることを確認した。
ゲノム医科学 分子腫瘍学