本研究では,リボソームの生合成における二つのトランス因子Rpf2とRrs1の働き,および,それらがRpL5,RpL11,5S rRNAをリボソーム前駆体pre-90Sに取り込む機構を解明するため,Rpf2-Rrs1複合体のコア構造の解析に成功し,得られた構造に基づいた変異体の生化学実験を行い,5S rRNAとの結合の詳細を明らかにした.また,5S rRNP,更にリボソームとの結合モデルを作製し,Rpf2-Rrs1のコア部分と5S rRNA,RpL5,RpL11とをつなぐアダプターとしての機能を持ち,pre-90S上で他の生合成関連因子の取り込みを行う足場タンパク質複合体であると提案した.
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