光学顕微鏡における生細胞蛍光1分子超解像顕微鏡法を超解像法へと発展させ、生細胞分子動態を定量し、分子機構を解明することを目的として、次の3項目を行った。1.超解像1分子顕微鏡システムの改良。照明光の均質化、結像系の最適化、画像の位置ずれ抑制を中心に、高解像度化を行った。2.超解像多色同期1分子イメージング解析法の改良。超解像分子動態・相互作用解析における多色同期画像を用いた高精度解析において、多色間画像の位置ずれ補正を中心に改良した。3.生細胞シグナル伝達の超解像1分子イメージング・定量解析。上記技術を用い、シグナル伝達や転写・細胞核構造に関わる分子の動態解析を推進した。
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