研究実績の概要 |
赤芽球-血管内皮間接着因子、増殖因子、およびプロテアーゼの役割に着目し, 血管―血球相互作用がそれぞれの分化や形態形成におよぼす相互の役割について研究している。 接着因子インテグリンに着目する研究においては、脳血管形成に寄与するのが、インテグリンα4β1なのかどうかを知るため、CRISPR-Cas9システムを用いてインテグリンα4ノックアウト(KO)フィッシュを作成した。現在、その解析を継続して行っている。 一方、血管内皮ではグリア増殖因子ニューレグリンを発現することから、そのKOフィッシュを作成して役割を調べるとともに、ニューレグリンの切断活性化の個体レベルでの可視化に成功した(Kamezaki A., et al., Sci. Rep., 2016)。また、プロテアーゼに着目した研究として、ゼブラフィッシュでADAM12が中胚葉系譜の血管前駆細胞・血球で高発現することを見出し、そのノックアウトフィッシュを樹立した。血管形成には関与していないようであるが、ADAM12が体の大きさに関わる事を見出した(Tokumasu Y et al., Dev Growth Diff., 2016)。 一方先行研究として、ゼブラフィッシュで血液循環開始に関わるADAM8が、マウス骨格筋再生に先行する炎症反応に関与し、損傷筋へのミエロイドの移動に必要であることを示したが(Nishimura D., et al., Mechan Dev., 2015)、その実験系を用いて、再生時の血管リモデリングにおける 血球の役割について研究を進め、マクロファージの役割の重要性を示す事ができた(現在投稿準備中)。
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