アブラムシとグンバイの食害がセイタカアワダチソウの繁殖と訪花者群集に与える影響を調べた。グンバイは花数と花蜜量を減少させたが、アブラムシは増加させた。花数の増加は訪花者を増加させた。アブラムシは種子数を増加させたが、グンバイは減少させた。遺伝マーカーによりセイタカの起源を推定した。日本のセイタカは北米南東部に起源すること、侵入後の遺伝子流動により遺伝的多様性が維持されていることがわかった。北海道と本州由来のセイタカ遺伝子型の多様性効果と選択効果を調べた。セイタカの成長には多様性効果はなかったが、選択効果が北海道の遺伝子型で見られた。一方、アブラムシの数には遺伝子型の多様性効果が検出された。
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