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2016 年度 実績報告書

糸状菌のカタボライト抑制転写因子と糖トランスポーターのタンパク質修飾の分子機構

研究課題

研究課題/領域番号 25292044
研究機関東北大学

研究代表者

五味 勝也  東北大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (60302197)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2017-03-31
キーワードカーボンカタボライト抑制 / 転写因子 / 膜輸送体 / エンドサイトーシス / ユビキチン / アレスチン / 細胞内局在
研究実績の概要

CreDのPPLYおよびPXYモチーフに単独で変異を導入した株において、GFP-MalPの局在を観察したところ,すべての変異株においてエンドサイトーシスの遅延が観察された。プルダウンアッセイによる相互作用解析を行ったところ,PPLYモチーフおよびPXYモチーフの双方がWWドメインとの相互作用に関与していること,PXYモチーフのうちC末端側に存在するPDY配列の寄与が最も大きいことが示された。さらに,これらの株におけるGFP-MalPのタンパク質レベルでの分解をWestern blottingで調べたところ,PDY配列に変異を導入した株において顕著な分解の遅延が認められた。
カルボキシ末端にタグを融合したCreAの安定性を調べた結果, アミノ末端にタグを融合したCreAと比較して半減期が長くなったことから,CreAのカルボキシ末端領域に分解に重要な領域が存在する可能性が考えられた。そこで, カルボキシ末端を欠失させたCreA変異体をcreA破壊株で発現させて安定性を調べた。その結果, 末端の40アミノ酸を欠失させることでカーボンカタボライト抑制(CCR)の誘導・非誘導条件にかかわらず半減期が著しく長くなったのに対し, 末端の20アミノ酸を欠失した変異体では半減期の大きな変化は観察されなかった。これらのカルボキシ末端欠失 CreA の機能相補性を調べた結果,creA破壊によって抑制される寒天培地上での生育は, いずれの変異CreAを導入しても野生株と同等に回復した。一方で, 末端の40アミノ酸を欠失させたCreA導入株では, アミラーゼ遺伝子発現のグルコース添加時の抑制が完全には回復しなかった。以上の結果から, カルボキシ末端から40-20アミノ酸の領域がCreAの分解とCCR特異的な機能維持において重要であることが示された。

現在までの達成度 (段落)

28年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

28年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2017 2016

すべて 学会発表 (5件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Analysis of relationship between stability and subcellular localization of carbon catabolite repression regulator, CreA, in Aspergillus oryzae2017

    • 著者名/発表者名
      Mizuki Tanaka, Takahiro Shintani, Katsuya Gomi
    • 学会等名
      29th Fungal Genetics Conference
    • 発表場所
      Asilomar Conference Center, Pacific Grove, CA, USA
    • 年月日
      2017-03-14 – 2017-03-19
    • 国際学会
  • [学会発表] 麹菌マルトーストランスポーターMalP分解におけるCreD-HulA間相互作用の関与2016

    • 著者名/発表者名
      多田日菜子,田中瑞己,平本哲也,新谷尚弘,五味勝也
    • 学会等名
      第16回糸状菌分子生物学コンファレンス
    • 発表場所
      京都大学宇治おうばくプラザ(京都府宇治市)
    • 年月日
      2016-11-17 – 2016-11-18
  • [学会発表] 麹菌カーボンカタボライト抑制制御因子CreAの分解と機能維持に関与するカルボキシ末端領域の同定2016

    • 著者名/発表者名
      田中瑞己,新谷尚弘,五味勝也
    • 学会等名
      第16回糸状菌分子生物学コンファレンス
    • 発表場所
      京都大学宇治おうばくプラザ(京都府宇治市)
    • 年月日
      2016-11-17 – 2016-11-18
  • [学会発表] 麹菌マルトーストランスポーターMalP分解に関わるCreD-HulA間の相互作用解析2016

    • 著者名/発表者名
      多田日菜子,田中瑞己,平本哲也,新谷尚弘,五味勝也
    • 学会等名
      第68回日本生物工学会大会
    • 発表場所
      富山国際会議場(富山県富山市)
    • 年月日
      2016-09-28 – 2016-09-30
  • [学会発表] 麹菌のカーボンカタボライト抑制制御因子CreAの分解におけるカルボキシ末端領域の関与2016

    • 著者名/発表者名
      田中瑞己,新谷尚弘,五味勝也
    • 学会等名
      第68回日本生物工学会大会
    • 発表場所
      富山国際会議場(富山県富山市)
    • 年月日
      2016-09-28 – 2016-09-30

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公開日: 2018-01-16  

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