現在市販されている抗生物質の約半分は微生物が生産する。ペニシリンの発見以来人類は様々な抗生物質を微生物の培養液から求めている。本研究では複合培養という手法により、抗生物質を生産する微生物(放線菌)が他の微生物(ミコール酸含有細菌)によって刺激を受けることにより、放線菌が生産する抗生物質の種類が増えることが明らかとなったため、この現象がどのようなメカニズムで行われるのか、また、複合培養によって新たな抗生物質を発見することを目指して研究を行った。その結果、複合培養では両菌株が直接接触することが必須条件であり、また、複合培養を用いることにより新たに17種類の新規二次代謝産物を発見した。
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