研究実績の概要 |
ルシフェラーゼを導入した植物を用いて発光を実時間発光観察装置で発現量を検出した。概日性を示す輸送体と示さない植物に分類した。また,概日性リズムの振動具合の低い形質転換体も得られており,正確なデータの取得のために今後もデータの取得が必要である。上記までの結果から,概日性ももつ輸送体発現があることが分かった。また,AtHKT1プロモーターの長さを変化したコンストラクトを作成した。GUS活性測定を行ったところ,0.8kbの比較的短いプロモーターは,長いプロモーターと比べて,発現活性が高いことが分かった。このことは,0.8kb上流に発現抑制領域が存在することが予測された。 野生株、athkt1変異株、atnhx1変異株、athkt1,atnhx1の二重変異株の種子の取得の難しいものが見つかった。この変異を分離した植物を用いて,塩ストレスに対する表現型の観察を行った。athkt1変異株は種子形成に影響が出ることが明らかとなった。 シロイヌナズナの6種類のKチャネル(KAT2, AKT1, AKT2, GORK, SROKおよびAtKC1)の機能活性を調べた。リン酸化される可能性のある高く保存されたThrの置換体は,野生型と比べて活性が上昇した。このことは,リン酸化による抑制が機能していることを強く示している。 前年度に検討できなかったCPK1~CPK34、CRK1~CPK8、CBL1,4,5,9のMyristoylation 候補Gly(N末端から2残基目)を含む融合タンパク質に関して,作成した。無細胞翻訳系によって放射性標識によるMyristoylationを行った。これにより,脂肪酸の付加の結果が得られた。
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