本申請研究では、トマトからtbz17の相同遺伝子である2つの遺伝子を単離し、まずこれらの遺伝子がショ糖による翻訳抑制現象(Sucrose-induced Repression of Translation, SIRT)を引き起こすことを確認した。ショ糖濃度を感知する上流ORFを含む領域を削除し、果実特異的プロモーターの下流に置いた組換えプラスミドを構築した。このプラスミドを生食用にも用いられているマネーメーカー品種に形質導入し、トマト果実を得た。これらの果実内のショ糖、グルコースそしてフルクトースの総和は野生株トマトの値の約1.5倍となっており、本申請の当初目的を達成することができた。
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