今後の研究の推進方策 |
3次元培養したラット初代培養肝細胞を用いて、細胞形態や細胞外マトリクスが概日リズムに与える影響のシグナルトランスダクション経路を明らかにする。主にリン酸化、脱リン酸化酵素に注目して研究を行う。具体的には、カゼインキナーゼ、GSK-3b、PKA、AMPK、チロシンキナーゼの阻害剤と脱リン酸化阻害剤であるバナジン酸、オカダ酸を6時間と18時間処理し、時計遺伝子のmRNAと転写速度を測る(Per1,2, Cry1,2, Clock, Bmal1, RORa, Rev-erba, Dec1,2, DBP, TEF, HLF, E4BP4)。 ヒト肝細胞での制御を明らかにするため、高機能を維持しているヒト肝細胞株であるFLC-4細胞を用いて同様な実験を行う。 H25年度に行った動物実験で得られた肝臓からRNAを抽出して、マイクロアレー解析ならびにリアルタイムPCR解析を行う。
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