研究課題
基盤研究(B)
超小型X線源を用いた検査装置を試作した.4樹種(スギ,ヒノキ,クロマツ,カラマツ)の室内実験により得られたCT画像から樹幹内の節の分布,心材と辺材の区分,年輪等の抽出が可能であり,小径木対象にした材質調査であれば非破壊的に適用可能であることを実証した.ただし,クロマツのCT画像からは,マツ材線虫病による症状とも関連するとされている水分通道停止領域(低含水率領域)の特定は困難であった.したがって,現段階における本装置の解像度ではマツ材線虫病に関する研究には活用できないことが分かり,装置のさらなる改善が必要である.
木質科学