ヒラメは、日本、韓国、中国などで重要な養殖魚類である。リンホシスチス病は、ヒラメ養殖に損失を与えており、対策が必要な疾病の一つである。本研究課題では、連鎖解析法、遺伝子発現法、塩基配列解析法を用いて、本疾病に対する耐病性候補遺伝子の単離を行った。連鎖解析法により、リンホシスチス耐病性遺伝子座は、1.1cM (約134kb)まで限局化することが出来た。リンホシスチス耐病性遺伝子座から、11遺伝子のcDNAを単離した。遺伝子発現解析法および塩基配列解析法の結果、2遺伝子が耐病性候補遺伝子として考えられた。耐病性候補遺伝子に関連すると考えられるSNPの天然集団における保有率は約2%と考えられた。
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