1 本研究で着目した6種類の遺伝子の機能を明らかにするために、TALEN法を用いて、それらの遺伝子をノックアウトしたメダカの作出を試みた。その結果、3つの遺伝子についてノックアウト個体を得ることができた。 2 脳特異的なノックアウトメダカの作出に向け、floxedトランスジェニック個体の作成に取り組んだ。これまでに、2種類のfloxedトランスジェニック個体を作出することができた。現在、それらの個体を継代飼育中である。 3 本研究で着目した遺伝子を、本来は発現していない性の脳でも強制的に発現させたトランスジェニックメダカを作出することを目指して、それらの遺伝子と同じ細胞で雌雄共通、あるいは逆の性別で高い発現を示す遺伝子を同定することを試みた。その結果、予想外に、性特異的に発現する新規の遺伝子を見出すことができた。 4 雌雄のメダカに上記遺伝子の産物やアンタゴニスト・阻害剤を投与し、その際の表現型を解析することを目指して、まずは脳室内投与法、表現型の解析法の確立を試みた。その結果、表現型の解析法をほぼ確立することができた。
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