研究課題/領域番号 |
25292126
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
三浦 猛 愛媛大学, 南予水産研究センター, 教授 (00261339)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 生殖腺新機能 / 成長 / 成熟 / 性的二型 / 成熟リスク |
研究概要 |
本研究で使用する魚種であるウナギ、ティラピア、ブリ、クロマグロなどから成長制御に関わると考えられる成長ホルモン(GH)、インシュリン様成長因子(IGF)-I,II,III、IGF-結合タンパク1から6、摂食制御にも作用すると考えられるグレリン、レプチン、コレシストキニン(CCK)、ペプチドY(PY)およびオレキシンのcDNAの部分配列を明らかにした。 本研究で使用する実験魚の準備を本格的に行った。具体的には、本研究で主として使用するティラピアを増やし、1000から2000匹程度を常に使用できる体制を整えた。ニホンウナギに関しては、体成長に関する性的二型のメカニズムを明らかにするために、シラスウナギからのエストロゲン処理によるメス化を行い実験魚の確保を行った。ブリ、ヒラメおよびクロマグロに関しては、生産者との協力体制を整えた。 上述の試験魚の基礎データの取得を行った。具体的には、ティラピア、ウナギおよびヒラメに関しては、性的二型に関する成長と成熟に関する基礎データの取得を開始した。ブリに関しては、成熟期以降の急激な体質の変化を明らかにするためのデータ取得を行った。クロマグロに関しては、体成長の制御メカニズムに必要な、データを取得した。 これらのデータ取得により、ティラピアの性的二型の出現の時期およびその詳細な成長変化、ウナギおよびヒラメの性的二型出現初期の成長過程、養殖ブリの成熟リスクのメカニズムを明らかにするのに必要な産卵期以降の魚体の質的変化の一部を押さえることができるとともに、今後の解析に必要なサンプルの取得ができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
試験魚の生育の状況、および実験の進行状況により、一部の計画が達成されなかったが、当初の計画が予定以上に進行したところが多いとともに、今後の研究の進行に大きな影響を及ぼす現象を押さえることができたため、「(2)おおむね順調にしんてんしている。」を選択した。
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今後の研究の推進方策 |
実験魚の状況に合わせて、計画通りに研究を推進する。
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次年度の研究費の使用計画 |
当初予定していた養殖魚に関する試料採集およびその解析が、H25年度の低水温の影響で、使用魚の成熟が遅れたため、解析時期が年度を超えてしまったことが主な理由である。 H26年度では現段階で順調に使用魚が生育しているので、予定通り計画が遂行できるものと考えられる。
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