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2016 年度 実績報告書

消費行動がフードセキュリティに及ぼす影響の解明 -行動経済学による接近-

研究課題

研究課題/領域番号 25292131
研究機関筑波大学

研究代表者

茂野 隆一  筑波大学, 生命環境系, 教授 (60292512)

研究分担者 若林 勝史  国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 北海道農業研究センター, 研究員 (00502890)
氏家 清和  筑波大学, 生命環境系, 准教授 (30401714)
首藤 久人  筑波大学, 生命環境系, 准教授 (40292792)
中谷 朋昭  北海道大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (60280864)
中島 亨  三重大学, 生物資源学研究科, 准教授 (60641553)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2017-03-31
キーワード食料消費 / 行動経済学 / 健康 / 貧困
研究実績の概要

本研究は,消費者個人のフードセキュリティを考える上で重要な肥満と貧困の問題を取り上げ,食料消費行動の視点から行動経済学のフレームワークを用いて分析することを目的とする。1.肥満と食料消費行動の関連については,被験者に各種の条件下での消費行動実験を実施し,被験者の属性,食品への課税,広告,表示,メニューなどが変化することによって,肥満にいたる食料消費行動がどの様な影響を受けるかを明らかする。2.貧困が消費行動に及ぼす影響については,実態調査によって貧困層の食料消費行動の特質を明らかにするとともに,消費行動実験を実施することにより,貧困層を支援する利他的行動(フェアトレード,寄付等)にどのような要因が関わっているかを析出する。
28年度は、タイの研究協力者とともにタイ南部の農家を対象に現在この地域の主要な作物であるコーヒー,ゴム,パーム,ドリアンについての選択実験を,労働力制約の有無やコーヒーの樹齢に関する仮想的なシナリオのもとで行い,主体の嗜好の異質性を考慮しうるランダムパラメータロジットモデルによる選択関数の推定を行った。主要な結論としては,危険回避的な主体ほどこれらの商品作物の導入に積極的であること,また近年顕著になってきている労働力の確保の困難さの有無が,収穫期が年に一回しかないコーヒーではその新規更新選択決定に有意な影響を及ぼしていることが明らかになった。それらの結果を学会誌に投稿中である。

現在までの達成度 (段落)

28年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

28年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2016

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件) 図書 (5件)

  • [雑誌論文] 製品差別化を考慮したビール系飲料に関する消費者需要と市場支配力2016

    • 著者名/発表者名
      中島亨
    • 雑誌名

      農業経済研究

      巻: 第88巻第2号 ページ: 184-189

  • [学会発表] Can non-alcoholic beer be a substitute for beer? Evidence from differentiated product demand model estimation using scanner data2016

    • 著者名/発表者名
      Nakajima, Toru
    • 学会等名
      Annual Meeting of Agricultural & Applied Economics Association
    • 発表場所
      Boston, Massachusetts, USA.
    • 年月日
      2016-08-01 – 2016-08-01
  • [図書] 食生活と消費に関する事件・事故・法規制と農業・食品関連企業の株価変動、茂野隆一・武見ゆかり編『フードシステム学叢書第1巻 現代の食生活と消費行動』2016

    • 著者名/発表者名
      中谷朋昭
    • 総ページ数
      99-113
    • 出版者
      農林統計出版
  • [図書] 「農産物流通における競争とその食料消費行動への影響に関する経済分析」茂野隆一・武見ゆかり編『フードシステム学叢書第1巻 現代の食生活と消費行動』2016

    • 著者名/発表者名
      中島亨
    • 総ページ数
      333-345
    • 出版者
      農林統計出版
  • [図書] 「工房製チーズに対する消費者行動と広告コミュニケーション」、茂野隆一・武見ゆかり編『フードシステム学叢書第1巻 現代の食生活と消費行動』2016

    • 著者名/発表者名
      若林勝史
    • 総ページ数
      317-331
    • 出版者
      農林統計出版
  • [図書] 「食料消費行動分析の動向と展望」茂野隆一・武見ゆかり編『現代の食生活と消費行動』2016

    • 著者名/発表者名
      茂野隆一
    • 総ページ数
      21-37
    • 出版者
      農林統計出版
  • [図書] 「公共財的と属性とフードシステム」茂野隆一・武見ゆかり編『現代の食生活と消費行動』2016

    • 著者名/発表者名
      氏家清和
    • 総ページ数
      115-127
    • 出版者
      農林統計出版

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公開日: 2018-01-16  

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