研究課題/領域番号 |
25292145
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
長 裕幸 佐賀大学, 農学部, 教授 (90136599)
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研究分担者 |
宮本 英揮 佐賀大学, 農学部, 准教授 (10423584)
伊藤 祐二 鹿児島大学, 農学部, 准教授 (60526911)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 土壌物理 / 塩害 / 環境修復 / TDR / TDT / 黄河 / 乾燥地 / 圃場 |
研究実績の概要 |
実験圃場は,中国の甘粛省平堡郷(N36°25.5′,E104°25.4′,1461ASL)に設置した。黄土が厚さおよそ100 cmにわたって均質に堆積しており,その下には砂質土層が存在する。圃場内にヒマワリ栽培区とビート栽培区を設定し,栽培区内の観測点でTDTセンサーを利用した土壌水分・EC計測を行った。圃場内のウェザーステーションにおいて,温湿度,降水量,風速,純放射などの気象要素や地下水位を測定した。 根域は地表面を上端とし,下端を別途実施した栽培試験の結果から決定した。ヒマワリは深さ15 cmまで,ビートは深さ50 cmまでの領域で根の相対乾物重の80 %以上が分布した。そこでこの深度を境界とし,黄土層のみの土層を根域層と黄土層の2つの層にわけた。水分移動解析は,HYDRUS-1Dを利用し,鉛直一次元で行った。水分特性モデルはVan Genuchtenモデルを適用した。 ヒマワリの根域層を考慮しない場合の土中水分移動の解析結果と実測値を比較すると,深さ5 cmにおける解析値は実測値に対し過大評価していた。そこで,根域層を考慮して解析を行った結果,深さ5 cmにおける実測値と解析値はよく一致した。実測値と解析値のRMSEは,根域の考慮の有無により,0.068 cm3cm-3と0.036 cm3cm-3となり,根域層を考慮した場合により良い一致が見られた。同様に,根域層を考慮してビートの解析を行った結果,RMSEは0.043 cm3cm-3と良好な結果を示した。
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現在までの達成度 (段落) |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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次年度使用額が生じた理由 |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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次年度使用額の使用計画 |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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