ブタ胚の非外科的移植では移植後2~3日目の排卵後6日目以降に胚が死滅する頻度が高いことが判明した。しかし、移植胚と人工授精胚における EGF様成長因子および受容体ファミリーの遺伝子発現に差は認められず、胚移植における早期妊娠喪失はこれらの遺伝子発現とは関連していないことが示唆された。アポトーシスを示す細胞の割合は移植胚では人工授精胚に比べ有意に高く、移植胚ではアポトーシスの出現頻度が高いことにより胚死滅が起きていることが示唆された。非外科的移植における移植胚数を増やすことで、受胎成立に必要な生存胚の数が確保され、受胎性が向上するものと考えられた。
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