研究課題/領域番号 |
25292213
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 独立行政法人農業環境技術研究所 |
研究代表者 |
岩崎 亘典 独立行政法人農業環境技術研究所, 生態系計測研究領域, 主任研究員 (70354016)
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研究分担者 |
SPRAGUE David 独立行政法人農業環境技術研究所, 生態系計測研究領域, 上席研究員 (90282285)
藤田 直子 九州大学, 芸術工学研究科(研究院), 准教授 (20466808)
寺元 郁博 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, 近畿中国四国農業研究センター営農・環境研究領域, 主任研究員 (40373245)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 迅速測図 / 明治時代初期 / 土地利用 / 景観復元 |
研究概要 |
まず、迅速測図の画像について300dpiで読み込みを行うとともに、幾何補正の手法を改良することにより、高解像度・高位置精度の迅速測図ラスターデータセットを作成した。さらに、このデータを元に100mグリッドでの明治時代初期土地利用データベースの作成を進めた。H25年度中に全体の約40%について入力が完了した。 景観データベースについては、視図,断面図などの図郭外図についてデジタル化し,高精度幾何補正済みの迅速測図データを用いて位置を特定した。位置を特定したデータについてはKMLファイルに変換した。また、明治初期以前,明治末から大正期の土地利用データベース構築については、筑波山周辺および房総半島南部などを対象とすることとした。 また、迅速測図ラスターデータについては、すでに公開中であった歴史的農業環境閲覧システム(http://habs.dc.affrc.go.jp/)および農業土地利用変遷マップ(http://www.finds.jp/altmap/index.html)を改良し、一般に公開した。図郭外図KMLデータについても同様に公開した(http://habs.dc.affrc.go.jp/kml/shizu.kmz)。さらに、ラスタ形式のデータをネットワーク環境がない場合でも利用できるように、オフライン形のAndroidソフトウェアを開発した。さらにこのソフトウェアで使用したMBTiles形式のデータについても、公開した。これらのコンテンツの公開に当たっては、「クリエイティブ・コモンズ 表示 - 2.1 日本 ライセンス」を採用し、二次利用を含めた成果の普及に努めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
年度予定に記載した各種データセットの構築およびオフラインでのデータ閲覧アプリケーションの作成について、予定通り進捗していることから、おおむね順調に進展しているとした。
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今後の研究の推進方策 |
当初の予定通り、平成26年度については,明治期初期の土地利用データセットについて構築を完了するとともに,景観データデータベースの構築に着手する。平成27年度については,各種データセットの構築を完了し,土地利用変化におよぼす自然・社会環境の影響を明らかにするとともに,明治初期から現在にかけての景観変化を3 次元的に明らかにする。 なお、平成26年度より特別研究員を雇用予定であったが、残念ながら雇用に至らなかった。そのため、特別研究員が担当する予定だった業務の一部を役務として外部委託することにより、研究推進に影響しないように配慮する。
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次年度の研究費の使用計画 |
作業を効率的に実施することができたため、人件費の支出を低く抑えられた。 迅速測図の100mグリッド入力作業と、景観データベース構築作業を外注する際に使用する予定である。
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