研究課題
(1) Rfとして働く天然型PPR蛋白質の予測と同定(a) 様々なアミノ酸多型を持つRf様遺伝子の機能検定 H27年度は、これまでのオグラ型細胞質ダイコンRf遺伝子の機能性の予測値と実測値についての解析を行った。予測プログラムへの反映を行った。(b) 未同定Rf遺伝子の同定 遺伝学的に優性のRf遺伝子として働くことが明らかになったPPR遺伝子について、ミトコンドリアorf352遺伝子mRNAとの結合を生化学的に検証した。具体的には、当該PPRの組換えタンパク質をコムギ胚芽無細胞系により調製し、ゲルシフト法、アルファスクリーン方などの生化学的な手法で、orf352遺伝子mRNAとの結合を検証した。(2) PPR蛋白質の改変によるカスタムRfの創出BT型細胞質不稔イネのCMS遺伝子であるorf79に特異的に作用し、編集(C→Uへの変換)することで、タンパク質コード領域に新たな翻訳終止コドンを形成し、CMS遺伝子の発現を阻害する分子ツールの開発を行った。動物培養細胞で当該分子ツールの検証を行った。具体的には複数個のPPRモチーフを人工的に連結することで、目的とするカスタムPPR分子を設計し、全遺伝子合成により目的DNA断片を得た。設計したPPR分子の配列特異的なRNA結合能を動物培養細胞で検証した。目的とする性質が検証できたPPR分子にRNA編集を補助するエフェクタードメインを連結し、解析に用いた。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 3件、 謝辞記載あり 1件)
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