研究成果の概要 |
申請者はリゾホスファチジルセリン(以下LysoPS)特異的に反応する2種の新規GPCR(P2Y10, GPR174)を同定した。本研究では、LysoPS受容体のKOマウスを利用し、LysoPSの免疫抑制作用の分子機構の全容を明らかにするとともに、LysoPS受容体を標的とした創薬研究を展開する。まず、P2Y10、GPR174 KOマウスがリンパ腫の症状を示すことを見出し、LysoPSがP2Y10, GPR174を介し、免疫抑制作用を発揮することを明らかにした。また、LysoPSの構造類似体を合成し、それぞれに特異的かつLysoPSに比べ1,000倍高活性な作動薬を創製することに成功した。
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