研究課題
本研究では免疫プロテアソームのβ5iサブユニットに対する特異的阻害物質を探索するため、新たにアッセイ系を構築し当研究室で保有する薬用海洋資源抽出物のライブラリーから新規阻害物質を単離することを目標とした。さらに、これまでに構築したアッセイ系を用いてE1、E2、E3、脱ユビキチン化酵素USP7に対する阻害物質を探索し、p53の作用を増強するがん治療薬の開発を目指し研究した。構成型プロテアソームはラットの肝臓から調製し用いている。そこで、本研究では同様の方法を用いてラットの脾臓から調製した免疫プロテアソームを用いてスクリーニングし、構成型プロテアソームよりも免疫プロテアソームをより強く阻害した抽出物から阻害物質の単離を試みた。当初、免疫プロテアソームに対する特異的阻害物質を単離したと思われたが、精製された免疫プロテアソームを購入し阻害活性を確認したが、特異的ではないことが明らかとなった。そこで現在では、購入した精製免疫プロテアソームを用いて探索を継続している。一方、p53の作用を増強するがん治療薬の探索のため、引続き既に確立したアッセイ系(E1、E2、E3、脱ユビキチン化酵素)を用いて阻害物質の探索を行った。そして平成27年度の研究成果は、4報の原著論文と14件の学会発表により報告した(「13. 「研究発表」参照」)。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2016 2015 その他
すべて 国際共同研究 (3件) 雑誌論文 (5件) (うち国際共著 3件、 査読あり 5件、 オープンアクセス 5件、 謝辞記載あり 5件) 学会発表 (14件) (うち国際学会 4件、 招待講演 4件) 備考 (1件)
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