哺乳類の全ての細胞に存在する構成型プロテアソームに対して、適応免疫において重要な役割を果たしているのが免疫プロテアソームである。そして、免疫プロテアソームに特異的な薬剤は、自己免疫疾患に有効であるため注目を集めている。そこで本研究では自己免疫疾患の治療薬の開発を目指し、免疫プロテアソームに対する特異的な新規阻害物質を天然資源から探索することを計画した。構成型プロテアソームよりも免疫プロテアソームをより強く阻害する天然資源抽出物をスクリーニングで選び、阻害物質の精製を行った。新規プロテアソーム阻害物質の発見には成功したが、現在のところ免疫プロテアソームに特異的な阻害物質は得られていない。
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