小胞輸送はホルモンや消化酵素の分泌、細胞増殖因子の取り込みなど種々の生命現象に極めて重要な役割を果たしている。全ての小胞輸送はSNAREタンパク質により規定されている。小胞おけるv-SNAREタンパク質とそのターゲット膜におけるt-SNAREタンパク質の量の違いにより、小胞融合速度が調節されている。私どもはSNAREタンパク質の膜挿入装置CAML複合体を発見している。そこで、膜挿入の調節機構を明らかにするために、CAMLに結合するタンパク質としてp47を発見した。さらに、SNARE モチーフを持たないSNAREタンパク質のひとつであるSec22Cの細胞内局在化機構を明らかにした。
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