• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2013 年度 実績報告書

小胞体ストレス応答因子ATF6βによる生体機能制御とその破綻による疾患発症の解明

研究課題

研究課題/領域番号 25293080
研究種目

基盤研究(B)

研究機関徳島大学

研究代表者

親泊 政一  徳島大学, 疾患プロテオゲノム研究センター, 教授 (90502534)

研究分担者 三宅 雅人  徳島大学, 疾患プロテオゲノム研究センター, 助教 (30588976)
親泊 美帆  徳島大学, 疾患プロテオゲノム研究センター, 特任助教 (00596158)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード分子病態学 / 小胞体ストレス / ATF6
研究概要

平成25年度は、以下の2項目について検討を行った。
1. ATF6αKOとATF6βKOマウスを用いた軟骨細胞分化における生理的な意義を骨形成異常の形態学的解析、軟骨組織の組織学的解析、軟骨組織の遺伝子発現解析、培養細胞を用いた機能解析を行い検討した。
2. ATF6αKOとATF6βKOマウスを用いたDSS大腸炎発症における病的意義をDSS腸炎の臨床重症度判定、大腸組織の組織学的解析、大腸組織の遺伝子発現解析、培養細胞を用いた機能解析を行い、検討した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

体長の短さは軟骨細胞の増殖・分化に起因することが多く、ATF6β KO由来の線維芽細胞は軟骨細胞への分化が障害されていることを見出しており(未発表)、軟骨細胞分化の検討によりATF6βの生理的意義の解明が強く期待できる。しかしながら、ノックアウトマウスの繁殖が予定どおりに進まず、解析にやや遅れを生じている。

今後の研究の推進方策

本研究では、小胞体ストレス応答を制御する転写因子であるATF6βに焦点を絞り、非古典的小胞体ストレス応答での生体機能制御とその破綻による疾患発症を解明して、先端医療開発の基盤形成を目的としている。今年度に得られた解析結果を基に、前年度に引き継ぎATF6αとATF6βKO(ノックアウト)マウスの比較解析を行い、ATF6βによる遺伝子発現ネットワークの全容とその制御の分子機構の解明を目指す。

次年度の研究費の使用計画

当初、ATF6βマウスの交配を雄雌ともにホモ同士の交配を計画していたが、産出率が悪く予定していた匹数が得られなかった。そのため、今年度は細胞培養を優先したため、当初予定していた使用額が変更になった。
現在は、マウスの交配をヘテロマウスを使用するように計画を変更したため、遺伝子解析を行う業務が増えた。そのため、次年度はマウスの遺伝子解析の業務を行う技術補佐員の人件費に充てる。

  • 研究成果

    (15件)

すべて 2013 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (14件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] Obesity-induced gut microbial metabolite promotes liver cancer through senescence secretome2013

    • 著者名/発表者名
      Yoshimoto S, Loo TM, Atarashi K, Kanda H, Sato S, Oyadomari S, Iwakura Y, Oshima K, Morita H, Hattori M, Honda K, Ishikawa Y, Hara E, Ohtani N.
    • 雑誌名

      Nature

      巻: 499 ページ: 97-101

    • DOI

      10.1038/nature12347

    • 査読あり
  • [学会発表] 小胞体などからのeIF2αリン酸化シグナルによる肝臓での代謝と体内時計の制御

    • 著者名/発表者名
      親泊政一
    • 学会等名
      第56回日本糖尿病学会年次学術集会
    • 発表場所
      熊本ホテルキャッスル(熊本県)
  • [学会発表] miRNAを介した小胞体ストレス応答はグルコース応答性インスリン分泌に重要である

    • 著者名/発表者名
      親泊政一、伊藤太二、森智子、倉橋清衛、佐藤亮祐、宮本千伸、三浦直子、津川和江、親泊美帆、森和俊
    • 学会等名
      第56回日本糖尿病学会年次学術集会
    • 発表場所
      熊本ホテルキャッスル(熊本県)
  • [学会発表] 膵β細胞における飽和脂肪酸による脂肪毒性に小胞体膜流動性の低下とPERK経路が影響する

    • 著者名/発表者名
      倉橋清衛、三浦直子、宮本千伸、津川和江、 森智子、入江美保、三宅雅人、小倉淳、 松本俊夫、 親泊政一
    • 学会等名
      第56回日本糖尿病学会年次学術集会
    • 発表場所
      熊本ホテルキャッスル(熊本県)
  • [学会発表] 小胞体ストレスなどにより活性化されるPERK-eIF2αリン酸化シグナルによる脂肪細胞機能調節の解明

    • 著者名/発表者名
      野村明利、三宅雅人、井上寛、小倉淳、森智子、津川和江、宮本千伸、親泊美帆、親泊政一
    • 学会等名
      第56回日本糖尿病学会年次学術集会
    • 発表場所
      熊本ホテルキャッスル(熊本県)
  • [学会発表] 骨格筋における小胞体ストレスなどによるeIF2αリン酸化は全身のエネルギー消費を増加させて肥満を抑制する

    • 著者名/発表者名
      三宅雅人、野村明利、高原一菜、小倉淳、佐藤亮祐、倉橋清衛、親泊美帆、井上寛、親泊政一
    • 学会等名
      第56回日本糖尿病学会年次学術集会
    • 発表場所
      熊本ホテルキャッスル(熊本県)
  • [学会発表] 骨格筋における小胞体ストレスなどによるeIF2αリン酸化はFgf21を介したエネルギー消費の増加によって食事性肥満を防ぐ

    • 著者名/発表者名
      三宅 雅人、野村 明利、小倉 淳、高原 一菜、佐藤 亮祐、倉橋 清衛、親泊 美帆、井上 寛、親泊 政一
    • 学会等名
      第31回内分泌代謝学サマーセミナー
    • 発表場所
      ゆふいん山水館(大分県)
  • [学会発表] 非古典的小胞体ストレス応答経路による生体機能調節

    • 著者名/発表者名
      親泊 政一
    • 学会等名
      第86回日本生化学会大会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜(神奈川県)
  • [学会発表] 骨格筋での小胞体ストレスなどからのeIF2αリン酸化はFgf21発現を誘導しエネルギー消費の増加によって食事性肥満を防ぐ

    • 著者名/発表者名
      三宅 雅人、野村 明利、小倉 淳、高原 一菜、佐藤 亮祐、倉橋 清衛、親泊 美帆、井上 寛、親泊 政一
    • 学会等名
      第86回日本生化学会大会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜(神奈川県)
  • [学会発表] 小胞体ストレス応答伝達タンパク質ATF6aとATF6bの代謝における役割

    • 著者名/発表者名
      高原一菜、三宅雅人、野村明利、小倉淳、親泊美帆、森智子、宮本千伸、三浦直子、津川和江、田中栄二、森和俊、親泊政一
    • 学会等名
      第86回日本生化学会大会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜(神奈川県)
  • [学会発表] 飽和脂肪酸は小胞体膜の流動性低下によるPERK経路の活性化を介して膵β細胞におけるインスリン分泌を低下させる

    • 著者名/発表者名
      倉橋清衛、森智子、野村明利、小倉淳、津川和江、宮本千伸、三宅雅人、親泊美帆、松本俊夫、親泊政一
    • 学会等名
      第86回日本生化学会大会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜(神奈川県)
  • [学会発表] 軟骨異形成症の原因である変異型FGFR3は小胞体ストレスを介して軟骨細胞のアポトーシスを誘導する

    • 著者名/発表者名
      佐藤 亮祐, 三宅 雅人, 倉橋 清衛, 高原 一菜, 野村 明 利, 津川 和江, 小倉 淳, 安井 夏生, 親泊 政一
    • 学会等名
      第86回日本生化学会大会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜(神奈川県)
  • [学会発表] 小胞体ストレスなどにより活性化されるeIF2αリン酸化シグナルによる脂肪細胞機能調節の解明

    • 著者名/発表者名
      野村 明利 三宅雅人 小倉淳 森智子 津川和江 宮本千伸 親泊美帆 親泊政一
    • 学会等名
      第86回日本生化学会大会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜(神奈川県)
  • [学会発表] 小胞体ストレスの観点から捉えた慢性炎症と肥満症

    • 著者名/発表者名
      親泊政一
    • 学会等名
      第34回 日本肥満学会
    • 発表場所
      東京国際フォーラム(東京都)
    • 招待講演
  • [学会発表] 肥満に伴う脂肪組織での慢性炎症の増悪プロセスへの小胞体ストレス応答経路の関与

    • 著者名/発表者名
      親泊政一
    • 学会等名
      第36回日本分子生物学会年会
    • 発表場所
      神戸国際展示場(兵庫県)

URL: 

公開日: 2015-05-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi