研究課題
ATF6には相同性の高いATF6αとATF6βがあるが、ATF6βでなくATF6αが 小胞体タンパク質の品質管理に必要な遺伝子誘導に必須であることがすでに知られていた。ところがATF6βノックアウトマウスの解析から、ATF6βは小胞体タンパク質の品質管理に必要な遺伝子誘導には必須でないのにも関わらず、ATF6αKOマウスよりもATF6βKOマウスは軟骨細胞分化が遅延したり、DSS誘導性の大腸炎が重篤化することを見出すことができた。
4: 遅れている
ATF6αKOとATF6βKOマウスを用いた軟骨細胞分化におけるATF6βの生理的な意義の解析やDSS誘導性大腸炎におけるATF6βの病的意義の解析は順調にできた。しかしながら、細胞機能解析に使用していた密度勾配分析分取装置に不具合が生じ、何度か修理を試みながら解析を続けたが必要とする分離性能を得ることができなくなった。そのため急遽、代替機の購入が必要となったが納期に時間を要し、以降の計画に係る研究について遅れが生じている。
ATF6βが機能制御に働く軟骨組織や腸管には様々な種類の細胞があり、それらを密度勾配で分取して細胞機能の違いを解析する必要がある。密度勾配分析分取装置の故障のために解析が頓挫しているが、新たに密度勾配分析分取装置を購入して、解析を進める
細胞機能解析に使用していた密度勾配分析分取装置に不具合が生じ、何度か修理を試みながら解析を続けたが必要とする分離性能を得ることができなくなった。そのため当初計画していた実験の遂行に影響が出た。
主な予算を新たな機器および解析に使用する試薬に充て、細胞機能解析を行う予定である。
すべて 2016 2015
すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (12件) 図書 (1件)
FASEB J
巻: 30 ページ: 798-812
10.1096/fj.15-275990
Neurotic Lett.
巻: 612 ページ: 199-203
10.1016/j.neulet.2015.12.031
Endocrinology
巻: 156 ページ: 1242-1250
10.1210/en.2014-1748
Br J Pharmacol
巻: 172 ページ: 4519-4534
10.1111/bph.13236