研究成果の概要 |
肺腺癌の初期悪性化に関与するSFNやIGBP1の役割を解析した。IGBP1の発現をコントロールするmiR群を同定した。A549を用いた遺伝子導入実験でmiR-34b, miR-138, miR-3941がA549の増殖を抑制することがわかった。 SFNshRNA遺伝子移入A549をSCIDマウスに移植すると、shSFNA549を移植したマウスは腫瘍形成や転移が抑制された。次にSFN遺伝子を組み込んだベクターを作製しTGマウスを作製した。このTGマウスを用いて化学発がん実験を行うとTGマウスでは有意に腫瘍形成能が上昇した。以上より、SFNは肺腺癌の初期の「がん遺伝子」と言えることがわかった。
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