研究課題/領域番号 |
25293117
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
佐藤 克明 宮崎大学, 医学部, 教授 (40301147)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 樹状細胞 / 自然免疫 / 適応免疫 / T細胞 / 機能抑制分子 |
研究実績の概要 |
平成26年度ではDCIR2欠損マウスの炎症反応および抗原特異的T細胞免疫応答について検討した。その結果、野生型(WT)マウスと比較して、DCIR2欠損マウスではTLRリガンド(LPS、CpG、poly I:C)の投与後の血清中サイトカイン産生(Il-12p40、TNF-a、IFN-b)が著しく亢進していた。さらに、免疫組織(脾臓、リンパ節)から分離したcDCsの細胞表面分子(MHC分子、共刺激分子、CD11c等)の発現についてはWTマウスよりもDCIR2欠損マウスの方がより増強していた。一方、抗原免疫後のT細胞免疫応答についてWTマウスと比較して、DCIR2欠損マウスではCD4+T細胞の増殖能やTH1細胞の誘導とともに細胞傷害性T細胞(CTL)の生成が顕著に亢進していた。 以上の結果から、DCIR2はcDCsのTLRリガンド刺激による活性化に対して抑制機能を示すことが考えられた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
研究課題申請書の年度計画に従って、研究の進捗が認められた。
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今後の研究の推進方策 |
平成27年度では、以下の解析を行う。 5.微生物感染免疫応答の解析 6.免疫病態の解析
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