研究課題
本研究は医療現場における針刺し切創事例データベースと多施設参加による針刺し切創モニタリングシステムの活用を通じて、労働形態に合わせた血液媒介病原体への曝露リスク低減策の介入研究を行うことにより、医療現場における「計画(Plan)-実施(Do)-評価(Check)-見直し(Act)サイクル(以下PDCAサイクル)」促進のための学術的知見を得ことを目的にした。特に、1)定式の書式(エピネット日本版)を用いたサーベイランスネットワークを活用した疫学研究の知見集約と評価段階での導入・活用手法、2)血液体液曝露に関した新興課題・高受傷リスク職場に対する介入技術や病院規模・職種・業務に特化した評価指標開発の知見を集約し、労働資源や医療資源の変化に呼応して新たな課題(新興課題)が発生しても対応可能な、医療現場で実行性のあるPDCAサイクル定着促進の知見を明らかにした。1)エピネット日本版を用いたサーベイランス結果について、病室内外での発生状況、手術室での発生状況などを学術論文として公表し、各施設における対策効果指標を明らかにした。2)「これでできる参加型職場環境改善」「職業感染症予防のためのハンドブック(ドラフト版)」を作成し、施設内で職業感染対策として実施できる取り組みのPDCA支援ツールを開発した。3)2014年に流行があったエボラ出血熱は振興課題としての医療機関における職業感染対策であったため、代表研究者らの経験をもとに労働衛生の視点からその成果をまとめた。新興課題に対しても日常の感染制御技術の応用と、時間軸に沿った他面の対策が有用であると確認された。
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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