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2014 年度 実績報告書

終末糖化産物受容体阻害アプタマーの開発と心血管病、癌への応用

研究課題

研究課題/領域番号 25293127
研究機関久留米大学

研究代表者

山岸 昌一  久留米大学, 医学部, 教授 (40281026)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード糖尿病合併症
研究実績の概要

ストレプトゾトシン糖尿病ラットに、前年度までに作成した修飾RAGEあるいはコントロールアプタマーを腹腔内に投与し、下記の項目について検討をおこなった。
1.腎機能、腎重量、血圧などに及ぼす影響を検討する(1、3、5ヶ月目)。
2.尿中微量アルブミン量、蛋白尿ならびに尿中ネフリン排泄や尿細管障害マーカー排泄に及ぼす影響を測定する(1、3、5ヶ月目)。
3.微量アルブミン尿の出現やポドサイトの障害には、酸化ストレスの産生や炎症反応が関わることが知られている。そこで、酸化ストレスマーカーである8-OHdGの尿中排泄量や腎組織におけるVEGF、MCP-1の発現をELISA法やreal-time PCRならびにwestern blotを用いて検討する(1、3ヶ月目)。
4.組織学的に糸球体硬化症や尿細管間質病変に及ぼすAGE-アプタマーの効果について検討する。合わせてポドサイトロスの程度や足突起の癒合についても形態学的な検討を加える(3、5ヶ月目)。
5.RAGE-アプタマーの投与により、組織でのAGEや RAGEの発現レベルが低下し、情報伝達を担う分子であるNADPHオキシダーゼの発現やNF-κBの活性化が抑制されているかどうかを免疫染色法、real-time PCR、western blot、酵素法などで検討する(3、5ヶ月目)。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

該当アプタマーの作製、動物モデルを用いたin vivoにおける効果の確認を予定通りおこなっている。また、次年度に行う予定の動物モデルを用いた効果の確認についても、モデル作製の準備をおこなっている。

今後の研究の推進方策

該当アプタマーのin vivoにおける糖尿病合併症の抑制効果について、バルーン傷害後血管リモデリングに対する効果解析と急性心筋梗塞後リモデリングへの効果解析、癌への効果解析を予定通りおこなう。

次年度使用額が生じた理由

消耗品及び試薬の使用量が若干少なかったため。

次年度使用額の使用計画

翌年度におこなう消耗品、試薬の購入に用いる。

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公開日: 2016-06-01  

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