研究課題
腫瘍検査医学の更なる革新を意図し、これまで独自に開発してきた腫瘍マーカー因子の臨床医学的検証を行った。とともに、ゲノム変異モデルマウスを用いた未知の腫瘍検査バイオマーカー因子の探索、同定を、併行して行ってきた。一方で、正常細胞系列と癌細胞系列とに於いて、比較発現解析、主成分分析を行い、癌細胞に特異的発現を示す発現分子10種を同定、特許申請を行った。1. 独自開発の腫瘍バイオマーカーについてのcohort studies:腫瘍バイオマーカーの検証として、口腔扁平上皮の癌化におけるp62/SQSTM1の役割とその臨床的意義を検討した。また、下咽頭癌におけるp62/SQSTM1の過剰が放射線治療抵抗性と関与し、治療選択の際の良い指標となることを実証した。それぞれ、2013、2016年度に論文にて発表した。一方で、腎癌に於ける飢餓細胞死のバイオマーカーとしてN-GlcNAc2蛋白の蓄積を発見し得た。本内容は2014年度に発表した。2. RB1CC1 K0変異マウスに於ける胎生致死を救済する長寿因子Sの探索、同定:ゲノム変異モデルマウスを用いた未知の腫瘍検査バイオマーカー因子の探索、同定については、今後、責任領域の更なる解析を進め、未知のバイオマーカー、長寿因子同定に至る計画である。3. 癌細胞特異的発現分子を標的とする新規腫瘍検査法、治療法の開発:骨肉腫、乳癌細胞系列と正常線維芽細胞、間葉系幹細胞系列を比較解析し、主成分分析を行うことによって、癌細胞系列に特異的発現を示す分子10種を同定した。これら癌細胞に特異的な発現分子については、標的化実証実験の上、特許申請を行った。これら分子のうち、特に、RAB39Aに対する標的治療有用性のproof of conceptを積み上げ、論文発表を準備し、更に、本分子標的治療の創生に向かって研究を継続している。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (11件) (うち国際共著 5件、 査読あり 11件、 オープンアクセス 11件、 謝辞記載あり 5件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 2件、 招待講演 1件) 産業財産権 (1件)
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