研究課題
基盤研究(B)
E2糖タンパクのアミノ酸配列は、C型肝炎ウイルス(HCV)株間で保存性が小さく多様性に富んでいるため,この部分を抗原とする抗体ができれば,株間に依存しないHCV迅速検出系の開発や有用なHCV中和抗体の創出が期待できる。本研究では,E2の中でもアミノ酸配列の保存性が高い糖鎖付加領域に着目し,糖ペプチド部を認識する抗体の開発を目指した。我々の有する糖鎖を抗原とした免疫法用いた抗原キャリアを導入した5糖10残基ペプチド体の合成を進めたところ非常に困難をみたが,最終的にはマイクロ波利用固相法により達成できた。そして、この抗原を使って免疫を進め、抗体の取得研究を進めた。
有機合成化学