研究課題/領域番号 |
25293136
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 一部基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
疼痛学
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
加藤 総夫 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (20169519)
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連携研究者 |
渡部 文子 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (00334277)
高橋 由香里 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (20613764)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 扁桃体 / 腕傍核 / 慢性痛 / 恐怖・脅威学習 / 情動 / 光遺伝学 / 化学遺伝学 / 痛み |
研究成果の概要 |
痛みが苦痛情動を引き起こす脳機構として、脊髄-腕傍核-扁桃体路に着目し、下記を明らかにした。(1)光遺伝学を用いた腕傍核-扁桃体路の選択的活性化は、侵害受容なしに恐怖・脅威学習を成立させる。(2)同経路の活性化は、扁桃体中心核ネットワークの単シナプス性、および、多シナプス性のネットワーク活動を惹起し、その影響は、炎症性疼痛モデルで増大する。(3)化学遺伝学的手法による扁桃体中心核ニューロンの活動抑制は炎症性疼痛モデルにおける痛覚過敏応答を抑制し、同活性化は健常動物に痛覚過敏を引き起こす。以上より、同経路が脳に有害性を伝達する経路であり、その活性化は疼痛応答行動の変容をもたらす事実をつきとめた。
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自由記述の分野 |
神経生理学・疼痛学
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