研究課題
基盤研究(B)
急速に人口構造が高齢化するなか、健康寿命の延伸が喫緊の課題である。高齢期における医学・生理学的な機能・器質の変化(フレイル)は相互に密接な関連を持つため、フレイルの包括的理解は病的老化のメカニズム解明、予防や治療効率の相乗的向上つながる。そこで本研究では、地域住民を対象としたコホート研究から、フレイルの包括的理解やその病因を明らかにすることを目的とした。その結果、高齢期の血圧調節障害の背景に無症候性脳血管障害が潜在すること、立位での姿勢保持能がフレイルの簡便な指標になることなど多くの知見を導出し、フレイルの理解深化とリスク因子の解明に貢献した。
疫学