研究課題
平成28年度は、5年後調査(平成27年11月)が終えた777名についてコホート研究デザインでの解析を行った。777名のうち、調査前後の睡眠呼吸障害のデータがそろっている者は本報告現在343名であり、現在もデータクリーニングを実施している。343名中ベースライン時に3%Oxygen Desaturation Indexが5回/時間以上(軽度睡眠呼吸障害)の者は111名(32.4%)、5年後調査では135名(39.4%)と増加した(p<0.05)。調査の終えた777名中、ベースライン時に糖尿病判定であった者は85名(10.9%)、5年後調査では111名(14.3%)と増加した(p<0.05)。調査の終えた777名にて、ベースライン時の睡眠呼吸障害と糖代謝指標変化・糖尿病発症の関連を分析した。ベースライン時ならびに5年後調査時のインスリン抵抗性指標(HOMA-IR、Matsuda index)の性・年齢調整後平均値は軽度睡眠呼吸障害群の有意に悪い状態であったが、5年間の変化との関連はみられなかった。また、多変量調整ロジスティック回帰分析で、ベースライン時の軽度睡眠呼吸障害の有無と5年後の糖尿病・高血糖(メタボリックシンドローム基準)との関連を分析したが、軽度睡眠呼吸障害の有無と糖尿病、高血糖との関連はみられなかった。さらに、ベースライン・5年後ともに正常、ベースライン時のみ軽度睡眠呼吸障害、5年後のみ軽度睡眠呼吸障害、ベースライン・5年後ともに軽度睡眠呼吸障害の4群に、ベースライン時と5年後調査時それぞれについて糖代謝指標、Body mass index(BMI)について分析した結果、糖代謝指標では関連がみられなかったが、BMIはベースライン、5年後調査時ともに軽度睡眠呼吸障害群が最もBMIが高く、ついで5年後のみ軽度睡眠呼吸障害群が高かった(p<0.05)。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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