研究課題/領域番号 |
25293144
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研究機関 | 愛知学院大学 |
研究代表者 |
松原 達昭 愛知学院大学, 歯学部, 教授 (30209598)
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研究分担者 |
横田 充弘 愛知学院大学, 歯学部, 教授 (50201851)
成瀬 桂子 愛知学院大学, 歯学部, 准教授 (30387576)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | エピゲノム疫学 / ゲノム / 循環器・高血圧 / 糖尿病 / 国民健康づくり |
研究実績の概要 |
平成24年7月、わが国の新たな健康増進対策として、21世紀における第2次国民健康づくり運動(第2次健康日本21)が策定された。ここでは、生活習慣病の予防やこころの健康など5分野53項目の目標が設定され、健康寿命の延伸と健康格差の縮小などが盛り込まれた。特に、生活習慣病の発症予防と重症化予防の徹底(重要な疾病として、がん、循環器疾患、糖尿病、慢性閉塞性肺疾患が取り上げられている)が重視されており、循環器疾患、糖尿病といった生活習慣病のゲノム/エピゲノム疫学研究の推進は、時宜にかなったものと考えられる。 われわれは、平成17年より開始した北名古屋ゲノム疫学研究において、約4,000名の地域住民を対象にゲノムワイド関連解析(GWAS)等を駆使し、日本人高血圧関連遺伝子や2型糖尿病感受性遺伝子、冠動脈疾患のリスク遺伝子等の探索を行ってきた。 近年、遺伝子は環境曝露による後天的ゲノム修飾を受けてその発現や機能が決定されることが明らかになってきた。本研究ではこのような観点から、既にGWASが実施してあり登録時に健常であった住民を対象にHumanMethylation450を用いたパイロシーケンス法ゲノムワイド網羅的DNAメチル化解析を施行した。本解析結果とGWAS等で得たSNP情報、定期的に行われている基本健診の成績等を集積し、解析を行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
ほぼ満足すべき研究体制が構築されており、一定の研究結果が得られている。
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今後の研究の推進方策 |
第2次健康日本21の目的は、循環器疾患、糖尿病といった生活習慣病の発症予防と重症化予防の徹底や、健康寿命の延伸と健康格差の縮小を実現することにある。本研究の推進によって、DNAメチル化による後天的ゲノム修飾解析、GWAS等で得られたSNP情報、および基本的臨床検査データを集積すれば、各個人の環境情報、遺伝情報、エピゲノム情報に基づいた生活習慣病の総合的・包括的アルゴリズムの構築が確立され、国民健康づくりへの寄与貢献が可能となる。
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次年度使用額が生じた理由 |
前年度に、北名古屋ゲノム疫学研究に登録された地域住民を対象としてHumanMethylation450を用いたパイロシーケンス法ゲノムワイド網羅的DNAメチル化解析を実施した。段階的な解析を継続していったが、分析結果の解明に時間を要したこと等の理由により、前年度予定された一部の検体については、次年度に施行することとした。
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次年度使用額の使用計画 |
地域住民を対象にHumanMethylation450を用いたゲノムワイド網羅的DNAメチル化解析技術を利用したタイピングを推し進める。本解析により少なくとも10年近く経過したDNAメチル化の変化を確認することが可能となる。 さらに、すでに取得してあるGWAS等で得られたSNP情報、臨床検査情報および上記のDNAメチル化を含めた統合的情報解析を実施し、生活習慣病の病態解明、リスク予知マーカーの開発を試みる。
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