研究課題
Epstein-Barrウィルス(EBV)感染が関与する上咽頭癌におけるエピゲノム異常の1つとしてmicroRNA発現変動と遺伝子発現をマイクロアレイチップにより解析し、がん抑制microRNAとしてmiR-497とその標的遺伝子であるANLN (anillin, actin-binding protein) および HSPA4L (heat shock 70 kDa protein 4-like)を見いだした。miR-497の低下とALNLとHSPA4Lの発現上昇を患者検体においてリアルタイムPCRおよび免疫化学染色法にて確認した。microRNAのmimicをヒト上咽頭癌培養細胞にトランスフェクションしたところ、ALNLとHSPA4Lの発現が低下し、細胞増殖・遊走の抑制およびアポトーシスの誘導が得られた。また、トランスフェクション細胞をヌードマウス皮下に移植し、腫瘍形成能が低下することを見いだし、治療への応用の可能性が示唆された(Oncotarget 2015)。また、上咽頭癌患者組織におけるFollistatin like-1 (FSTL1)遺伝子の高メチル化を見いだした。FSTL1を上咽頭癌培養細胞に遺伝子導入するとコロニー形成、細胞増殖および細胞遊走が抑制された。さらに、FSTL1タンパクがマクロファージのIL-1β および TNF-α分泌に関与することを明らかにした。すわなち、DNAメチル化によるFSTL1の発現低下は細胞増殖のみならず癌周囲のマクロファージによる免疫反応の異常を引き起こすことが示唆されたOncotarget 2016)。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2016 2015 その他
すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (12件) (うち国際共著 8件、 査読あり 11件、 オープンアクセス 7件、 謝辞記載あり 4件) 学会発表 (20件) (うち国際学会 2件、 招待講演 1件) 図書 (1件)
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