研究課題
基盤研究(B)
事業所職員と地域住民を対象として、アルコール代謝関連酵素(ADH1BおよびALDH2)の遺伝子多型と精神障害との関連性を検討した。各酵素の遺伝子型の組み合わせにより、アルコール感受性は5つの群に分けられる。日本人に比較的多く、アルコール感受性が高い(酒が弱い)群を基準とすると、職員においてはアルコール感受性が低い(酒が強い)群において精神障害のリスクが高まっていた。一方地域住民においては中等度のアルコール感受性を有する群において、抑うつ状態のリスクが最も高くなっていた。一方ロシア人の関節リウマチ患者を対象とした横断調査では、飲酒が抑うつに対し防御的に作用している可能性が示唆された。
精神保健