研究課題
遺族調査に関してはケア評価アンケート尺度であるCare Evaluation ScaleのVer2.0を作成した。昨年度までに確定した遺族調査用紙を用いて倫理委員会の承認を得たのちに、死亡小票から遺族の住所情報を得るため行政機関と交渉したが、最終的には承認されなかった。法律的には可能であるが、行政上の判断に基づくものである。したがって、当初予定していた通り、多施設遺族調査J-HOPE3研究は175施設9126人、J-HOPE2016研究は71施設3526人のデータを用いて可能な限りの予定していた解析を行った。レトロスペクティブ・コホート研究による緩和ケアの質の評価指標に関しては288人の遺族調査データに対して後ろ向き診療記録調査を実施し、データ解析を行った。その結果、診療記録から取得できた質の評価指標と遺族の評価にはほとんど関連が見られなかった。医療費支払いデータベースを用いた緩和ケアの質評価に関しては東北大学病院の2010年~2012年に死亡した5大がん患者311人のDPCデータの分析、NDBのサンプリング・データセットの分析を行ったのちに、全国DPCデータベース248,978人を利用した緩和ケアの質の評価を行った。緩和医療のQIとして、(1)化学療法、(2)ICU入室、および(3)心肺蘇生術の死亡前30日以内および14日以内の実施割合、(4)緩和ケア診療加算の算定および(5)医療用麻薬の投与の死亡14日以内の実施割合の5項目を中心にがん患者の終末期医療の質が明らかになった。緩和医療の提供体制の評価に関してはがん診療連携拠点病院の現況報告のデータやその他わが国の緩和医療の疫学データを収集しホスピス・緩和ケア白書等にまとめた。また、医師・看護師が緩和医療提供体制を評価するためのアンケート用紙をWEB調査にて開発し、調査を実施・解析した。
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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