研究課題
①BMSおよびDES留置を行った症例でのステント治療部位の解析:さらにステント留置後の長期フォロー例を中心にデータの蓄積を行っている。DES(シロリムスステント)を植え込んだ5712例(7838病変)の病変を検討したところ、ステント周囲の造影剤の染み出し現象(PSS)は184例(3.2%)(194病変(2.5%))に認められた。PSSに対する危険因子としては完全閉塞、左前下降枝病変があった。超遅延性ステント血栓症はPSS症例において5.3%(それ以外は0.7%)と多いことが判明した。②BMSおよびDES留置後、VLSTを発症した患者の吸引血栓の病理的分子生物学的検討: これまでに、VLSTの病理組織内において、13%に動脈硬化巣の組織の一部を認め、neoatherosclerosisがVLSTの原因をなしている可能性が示唆されたが、さらに詳細な基礎的検討を行っている。③ステント留置後の剖検症例の集積:さらに症例を増加させている。④血管内皮を早期に増殖、障害血管の再内皮化をはかるステントの開発:早期の臨床応用を視野に、ウイルスなどのベクターを使用せず、miR-126を局所で過剰発現させるための2本鎖合成RNAを設計した。これは、22塩基のmiR-126が選択的にDicerによって切断され、マイクロRNAの機能を発揮するRISCコンプレックスに取り込まれるように、両端に塩基を付加し、27塩基の2本鎖RNAとしたもので、さらに、この2本鎖合成RNAを乳酸・グリコール酸共重合体(PLGA)ナノ粒子に含有させ、ステントに電気的に均一にコーティングし、局所で徐放化できるステントを開発した。ウサギの腸骨動脈において、miR-126搭載ステントにおいて、コントロールRNAと比較して、有意に再狭窄予防効果を認めた。さらにブタ冠動脈モデルにおいて検討を続けている。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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