研究課題
①心筋特異的Ang1欠損(Ang1CKO)マウスの解析による冠血管形成機構の解析:研究代表者らは、alpha-MHC-Cre-TGマウスとAng1floxマウスとの交配から作製して心筋特異的angiopoietin-1(Ang1)欠損マウスを解析して、胎生期の心臓発生において、心筋由来Ang1が冠静脈の発生に必須であることをH26年度までに同定していた。さらに研究代表者らは、alpha-MHC-MerCreMer-TGマウスとAng1floxマウスとの交配から作製してタモキシフェン誘導性心筋特異的Ang1欠損(Ang1ICKO)マウスを作製した。このAng1ICKOマウスに対して左冠動脈結紮による心筋梗塞モデルを作製して、心筋梗塞エリアのサイズ定量、心エコーによる心機能等を解析して、野生型との間で比較検討したが、有意な差が観察されなかった。②タモキシフェン誘導性心筋特異的Ang1欠損(Ang1ICKO)マウスを用いたneuregulin-1の心筋保護作用の検討:neuregulin-1(NRG-1)というEGFファミリーに属する心筋細胞の生存、分裂回転に影響を及ぼす増殖因子は心筋細胞でAng1の分泌を強く誘導する因子であるが、このNRG-1を心筋梗塞作製後に投与して野生型とAng1ICKOマウスの間で心筋梗塞サイズの定量比較、心機能比較検討を行ったが、何れに置いても有意差は見られなかった。よって、胎生期の心臓の血管新生においてAng1は極めて重要な機能を担うのに対して、成体ではAng1の心臓での血管新生に及ぼす影響は大きくないことが推察された。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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